妊娠力診断

 

1あなたの年齢は?




MEMO
「35歳の壁」とよく言われます。実際には35歳ではっきりと区切れるわけではありませんが、この頃を境に「妊娠率」「出産率」は低下し、「流産率」は上昇します。残念ながら「卵子の老化」は現代の医療では阻止することはできません。
妊娠率、流産率

2妊娠経験はありますか?(自然妊娠、人工授精、体外受精問わず)




MEMO
データ上では出産経験のある人とない人とでの妊娠率の差はさほどありません(数パーセント)。しかし、卵子の老化はともかく、妊娠経験があれば(少なくともその時点では)着床には問題がなかった(あるいは対処できた)、出産経験があれば不育症などの問題はなかった(あるいは対処できた)、あるいはその時点での卵子の老化や受精卵には問題がなかったということが想像できるわけです。

3生理周期は?





MEMO
生理周期を左右するのは主に卵胞期です。 つまり卵胞の成長や排卵によって周期の長さが決定します。 卵胞の成長速度が遅かったり、一旦育った卵が途中で退縮しその後別の卵が育つなどすると生理周期は長くなります。 反対に、月経期には卵胞が既に大きくなっていたり、未成熟卵のまま排卵してしまったりすると生理周期は短くなります。

4生理痛は?





MEMO
「子宮内膜症」を疑います。基本は「ない」かある程度の「重さ」はあるが我慢できる程度です。強い痛みがあれば子宮内膜症や子宮筋腫、癒着などが考えられますが、反対に(何も治療していないのに)軽くなってくるのは加齢によるものです。
生理痛

5経血の量は?




MEMO
経血の量が減ってくるのは加齢や不妊治療(ホルモン剤などの使用)によるもので妊娠力の低下です。しかし、2日間しっかり出血があれば心配要りません。反対にだんだん増えてきている場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、ガンの疑いもありますので、適切な検査をオススメします。

6生理の時にレバー状の塊が出ますか?




MEMO
子宮の血流をみます。 基本的にはやはり塊はないほうが良いです。 子宮内膜症や子宮筋腫などがあれば塊は出やすくなります。
東洋医学的には「お血」と呼ばれるものの象徴です。
血塊

7月経期間は?




MEMO
基準は3~7日間です。理想は5日間。1~2日で終わってしまう場合を「過短月経」、8日以上続くのは「過長月経」といわれます。
着床や妊娠の維持を考えた場合、東洋医学的にはダラダラと続く月経はよくありません。
月経期間

8排卵期におりものは増えますか?




MEMO
正常なおりものは、半透明~白っぽい色で卵白のように少し粘り気があります。
東洋医学的に妊娠力を診る際、おりものは重要ファクターです。理想は排卵期に「伸びるおりものが増える」です。
水っぽいおりものが多く出る場合は、「卵管水腫」の可能性もあります。その場合は「着床障害」の原因にもなりますので、治療が必要です。

9不正出血することがありますか?




MEMO
不正出血の種類
■器質性出血
膣や子宮、卵巣などに何らかの病気があって起こる出血。子宮膣びらん、子宮頸管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がんなど。
■機能性出血
病的な原因がなく、ホルモンバランスの乱れで起こる出血。
■その他の出血
排卵期出血、着床出血、性交のあと膣の一部が傷ついたことによる出血など。

10基礎体温は?





MEMO
基礎体温はホルモン分泌の状態を知る手がかりです。女性ホルモンに関して言えば、卵巣と脳で主にコントロールされていますから、卵巣と脳の状態を知る手がかりと言ってもいいでしょう。
基礎体温はそのほかに生活習慣や睡眠、ストレス、疲労なども影響しますので、これらは逆にホルモン分泌にも影響するということです。

11排卵期の基礎体温は?





MEMO
排卵の状態と黄体機能を診ます。1~2日で一気に上がるのが理想です。必ずしも体温が上がるタイミングと排卵のタイミングは同じではありません。意外かもしれませんが、人によっては基礎体温が上昇中、あるいは上昇したあとで排卵する場合もありますので、タイミング療法をされている方は病院で卵胞の大きさや排卵の有無を確認してもらうことは大事なことです。

12高温期はどのくらい続きますか?





MEMO
黄体機能を診ます。理想は14日間です。
12日間以上続かない場合は「黄体機能不全」の可能性があります。 基礎体温が二相にならない場合は無排卵を意味します。

基礎体温

13高温期の基礎体温は?






MEMO
黄体機能を診ます。「途中で一度下がる(M字型」「上りも下りもゆるやか(ハの字型)」であれば黄体機能不全の可能性があります。
黄体機能不全

14卵胞の育ちに左右の偏りがある(右ばかり育ったり、左ばかり育ったりする)




MEMO
一般に言われることはありませんが、臨床上、無視できない問題なので設問に加えました。
西洋医学的にはまったく問題ありませんが、鍼灸治療をしていて左右とも卵胞が育つようになってくると卵の質も上がりますし妊娠力(妊孕性)もアップします。ただ、今まで育っていなかった側で育ち始めても最初の1〜2周期はまだ卵の状態はあまり良くないようです。しかしその後は左右とも以前より卵の質がアップします。

15生理3日目前後のFSHは?





MEMO
FSHは卵胞刺激ホルモンといい、卵胞を育てるホルモンです。卵巣機能が低下するとFSHが多く分泌されるようになります。反対に異常低値のときは間脳や脳下垂体が原因かも知れません。
卵巣機能を診る場合におよそ月経3日目のFSHを目安にします。理想は8以下。

16生理3日目前後のLHは?




MEMO
LHは黄体形成ホルモンといい、卵胞の成熟や排卵、黄体形成に関与します。
多のう胞性卵巣症候群ではLHがFSHより高くなるという特徴があります。
ホルモン動態

17生理3日目前後のE2は?





MEMO
卵胞ホルモンであるE2(エストラジオール)は、排卵前の値で卵胞1個当たり200〜300とされます。卵胞の成長が思わしくない場合や未熟卵胞だと値は低くなります。
子宮内膜を増殖させるほか、頸管粘液の分泌を促す働きなどがあります。

18高温期のP4は?





MEMO
P4(黄体ホルモン、プロゲステロン)は子宮内膜を着床しやすい状態にしたり、妊娠の維持に必要なホルモンです。15以上は欲しいところです。
このホルモンは妊娠に備えてエネルギーを蓄える役割もしているので、高温期には痩せにくく(太りやすく)なります。

19テストステロンは?





MEMO
テストステロンは男性ホルモンですが、卵胞の成長や成熟にも関与しています。
卵巣刺激への低反応者(卵巣予備能低下者)や早発卵巣不全の人に対して、テストステロン投与により卵の獲得、受精、妊娠、出産したという報告もあります。
多のう胞性卵巣では高値になります。

20甲状腺刺激ホルモン(TSH) は?






MEMO
甲状腺刺激ホルモンの基準値はおよそ0.5〜4.5ですが、妊娠を目指す方は2.5以下が良いとも言われます。高値だと甲状腺機能低下症、低値だと甲状腺機能亢進症が疑われます。高くても低くても不妊の原因になりますし、妊娠後も胎児の発育や妊娠の維持に大きな影響を及ぼします。

21日常的にストレスを感じる




MEMO
ストレスは卵胞の成長、ホルモンバランス、着床などあらゆる場面で障害となります。なかなか数値化しにくいものなのでないがしろにされがちですが、その影響力は「大」です。
また、質問項目には加えませんでしたが、不妊治療に対してパートナーの理解が得られているかどうかということも大事なことです。

22仕事が忙しい




MEMO
仕事が忙しいというのもストレスや疲労につながりますので十分な休息が必要です。仮に忙しいけど仕事は楽しいからストレスには感じていないという人でも、休息が十分に取れていなければ脳も身体も疲労しますからよくありません。

うつ

23精神的に元気・やる気が出ない




MEMO
不妊治療自体がストレスにもなり得ますし、不妊治療ストレスが原因でうつ状態になる人もいるでしょう。そんなときは無理をせず一度治療をお休みして気持ちをリフレッシュするのもいいでしょう。
「不妊治療をやめたら妊娠した」という話をときどき聞きますが、そういった不妊治療ストレスや不妊うつが関係しているのかも知れません。

24喫煙の習慣がある




MEMO
喫煙は卵巣の老化を促進します。卵子の質もどんどん低下させ、卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌量も減らし、閉経も早まります。体外受精の成功率も格段に下がるそうです。
妊娠後も胎児の発育を阻害、早産や死産、新生児の死亡リスクも高めます。また奇形、肺の発達異常、脳の発達障害、問題行動や知能レベル低下のリスク、ぜんそく、中耳炎、肺炎などさまざまな悪影響の可能性があります。

25飲酒の習慣がある




MEMO
飲酒習慣は卵子の老化を招き、冷えやむくみの原因にもなります。受精率は格段に低下し、妊娠率・出産率も低下します。流産率は逆に増加します。
量の問題もありますが、少ない量でも晩酌の習慣がある人はやめたほうが良さそうです。
ビール

26過去にダイエットやストレスで急激に痩せた経験がある。




MEMO
過度なダイエットや摂食障害などは卵巣機能を著しく低下させた恐れがあります。「過度な」というのは無月経になるほどの痩せ方です。女性なら誰しもダイエット経験はあるかもしれませんが、月経周期が乱れない程度のダイエットであったなら問題ありません。
ダイエット

27BMI値は?




MEMO
BMI=体重÷(身長×身長)
18.5以下は低体重、18.5〜25が適正で、25〜30になると肥満1度、30〜35で肥満2度、35〜40で肥満3度、40以上で肥満4度。BMIが22となる体重を標準体重としています。
標準体重=22×身長(m)×身長(m)
太りすぎでも痩せすぎでもホルモンバランスが崩れたり、排卵障害になったりして、妊娠しづらくなります。
BMI自動計算
身長 cm
体重 kg
あなたのBMIは

28自分は冷え症だと思う




MEMO
「冷えは大敵!」というのは不妊治療をしている人ならば今や常識となってますね。栄養不足や運動不足で冷え症になっている人もたくさんいます。保温や温めるだけでなくそういった面も見直してみてください。
冷え

29入浴はシャワーで済ませずバスタブのお湯に浸かる




MEMO
入浴することでヒートショックプロテイン(HSP)が増加。HSPはストレスや病気で傷ついたたんぱく質を見つけ、正常な働きができるように修復してくれます。HSPが増加することで免疫アップ、血流アップ、代謝アップ、運動能力アップ、ストレスへの抵抗力アップが期待できます。
入浴

30最近、肌の化粧ノリが悪くなってきた




MEMO
ホルモンバランスの乱れや加齢、疲労、栄養の過不足を診ます。生殖能にとくに関わりの深い部位は鼻の下、口の周り、アゴ周りです。
肌

31髪の毛のツヤやボリュームがなくなってきた、あるいは白髪が増えてきた




MEMO
老化を診ています。加齢により白髪はもちろん、髪のツヤは減りパサつきは増していきます。
東洋医学的にも髪の毛は「腎」(腎臓と生殖器)との関わりが深い場所です。また生殖能力に不可欠な「血」によって栄養されていますから、髪の毛を見ることで老化の度合いや生殖能力を診ることができます。
髪

32爪の縦スジが増えてきた




MEMO
爪の縦スジは老化の現れです。
爪というのは意外といろいろな病気がわかるところです。白っぽいのは貧血や腎臓病、白濁していれば肝臓病や腎臓病、爪の真ん中が凹んで先が反り返っている(スプーン爪)のは貧血、中央が盛り上がり丸みを帯びた爪(バチ状爪)は肺疾患、赤黒いのは鬱血や心疾患、黄色いのは甲状腺疾患や感染症、二枚爪は栄養不足や貧血、爪が肥厚していれば糖尿病など。卵巣機能を診る場合には特に足の小指の爪が重要です。

33慢性的に不規則な生活をしている




MEMO
体が本来もっている力を発揮させるにはリズムのある生活をしましょう。不規則な生活は自律神経の働きが損なわれます。生体リズムとか体内時計とか言われますが、リズムのある生活をしていればあなたの体はもっと働き者になってくれるはずです。
体内時計

34睡眠時間は?




MEMO
日々の疲れは睡眠によってリセットされます。体の疲れ、脳の疲れを取るために十分な休息をとりましょう。反対に、寝過ぎもよくありません。
睡眠

35不眠気味。熟睡感がない。寝ても疲労感が抜けない。




MEMO
せっかく睡眠時間を確保していても疲労がリセットされなければもったいありません。ストレスや緊張が原因かもしれません。なるべくなら睡眠導入剤は飲みたくありませんよね。マッサージや鍼灸治療に頼ってみてはいかがでしょうか?
不眠

36有酸素運動(ウォーキングなど)をしていますか?




MEMO
有酸素運動は全身に血液をめぐらせるだけでなく、ホルモンバランスや自律神経のバランスをととのえ、糖や脂肪の代謝を促します。卵巣への血流量が増えれば卵子の質のアップも期待できます。ウォーキングなら1日30分〜1時間ぐらいが目安です。

ウォーキング

37筋力トレーニングをしていますか?




MEMO
運動不足により筋力が弱っていませんか?血流の問題もありますが、冷えの問題もあります。体温は6割が筋肉、2割が肝臓の熱産生によるものです。筋肉量が増えることで体温が上がり、基礎代謝量も増えます。体温が上がることで免疫力もアップします。
筋トレ

38食事の時間は規則的ですか?




MEMO
生体リズムに関係します。決まった時間に食事をとることで胃腸がきちんと働いてくれるようになります。また、夕飯の時間が遅い場合は胃腸へ負担をかけることになりますので、気をつけましょう。

時計

39食事量は?




MEMO
満腹習慣は老化を促進します。近年話題の長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)は普段は眠ったままですが、腹八分目を守ることで活性化のスイッチがオンになり老化を防止することができます。

サーチュイン遺伝子

40甘いものを食べたり、砂糖入りコーヒーや清涼飲料水を飲む習慣がある




MEMO
糖分の摂り過ぎや、習慣的に空腹時に甘いものを食べたり清涼飲料水を飲んでいると、インスリンの効き目が悪くなり、高血糖状態に陥ります。これもホルモンバランスの崩れを招き、排卵しにくくなるなど、排卵障害につながります。
糖質

41揚げ物やインスタント食品、スナック菓子、ファストフードを週2回以上食べる




MEMO
揚げものや加工食品、スナック菓子もできるだけ避けたいものです。いずれもトランス脂肪酸という油が使われており、避けるべき油です。トランス脂肪酸を避け、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸の摂取を増やすというのも妊娠力を高める食事法の一つです。
ファストフード

42炭水化物(白米・パン・うどん)は少なめ、または玄米など未精製の穀物にしている




MEMO
炭水化物の摂り過ぎや空腹時にパンやおにぎりを食べる習慣があると、糖と同様、インスリンの効き目が悪くなるため(インスリン抵抗性)次第にインスリン量が増えてしまい排卵障害や卵質低下を招く可能性があります。例えばご飯を玄米などにすると血糖の上昇が緩やかになり、同時にビタミン・ミネラルも摂取することができます。
炭水化物

43肉も魚もよく食べますか?




MEMO
タンパク質は生殖活動に関わる重要な物質です。とくに不妊で悩む女性の多くがタンパク質不足であるといいます。タンパク質を摂る際には脂肪分も気になるところですが、肉類などの脂肪分を極端に避けた食生活では、生殖ホルモンの材料になるコレステロールが十分につくれなくなる可能性があります。肉を食べない人は鉄不足にも注意です。また魚は良質なタンパク質であると同時に、必須脂肪酸であるDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富です。

44大豆食品をよく食べますか?




MEMO
大豆にはタンパク質のほかにビタミン・ミネラル、食物繊維などなど取り入れたい栄養成分が豊富です。納豆や味噌などの発酵食品では酵素の補給もできます。ただタンパク質という観点から言えば、動物性タンパク質のほうが効率的にアミノ酸全体を摂取できます。また、人間の身体との親和性も動物性タンパク質のほうが高く、体内での利用効率も高いです。極端にならないようにバランスよく。

45野菜は多い方ですか?




MEMO
言わずもがな食物繊維やビタミン、ミネラル等を摂ってほしいからなのですが、まずは腸内環境を整えてほしいということ。免疫力の約8割は腸が担っています。そして、ビタミンや亜鉛などのミネラルが不足すると、卵胞の成熟や受精卵の分割がうまく進まなくなるおそれが高くなり、卵の成育に必要なエネルギーがうまく作れなくなったりします。また、卵子や精子の質の低下を招く活性酸素を消去する抗酸化酵素の働きが弱くなってしまいます。

46日常的に乳製品を摂取していますか?




MEMO
腸内環境をととのえてほしいということ。善玉菌と悪玉菌は一方が増えると他方は減少し、絶えず激しい生存競争を繰り広げています。悪玉菌は腸内の物質を腐敗させ、代謝の過程で有害物質を生み出します。この悪玉菌が優勢になると腸内環境が悪化し、体の不調として現れます。腸の健康は子宮、卵巣のみならず体全体の健康や老化と深く関係しています。低脂肪などにこだわる必要はありません。多くの日本人女性がコレステロール不足なのですから。

47葉酸やビタミンB群、鉄、亜鉛などのサプリメントを服用していますか?




MEMO
不足しがちな栄養素:鉄、亜鉛、ビタミンB6、葉酸、タンパク質、コレステロール
サプリ

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